X PAPER / 今号へ戻る第003号

生活与公共事务 / 調査報道を読む

ロシア研究員の死亡、未確定の死因が「100倍」の流行説に

投稿者:BBC 中文 · @bbcchinese
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BBC 中国語版の10月7日の調査は、ロシアの感染症研究員の死亡後に広がった主張を検証した。28歳の Daria Shipilova はイルクーツク近郊で入院後に死亡した。報道が引用した情報は死亡日を10月2日としているが、BBC は日付を確認できていない。地域では隔離やマスク着用などの措置が取られた一方、死因の説明は食い違っている。

隣接地域の当局者は一時、ペストが死因だと述べた。その後、ロシア連邦消費者権利保護・福祉監督庁は原因不明の肺炎だとし、職業に関連する微生物は検査で見つからなかったと説明した。報道は約197人の接触者が経過観察を受けたとも伝えているが、197人が感染したという意味ではない。BBC が研究所に問い合わせたところ、回答を拒否された。公式説明の不一致を、実験室からの漏出が判明したかのように補ってはならない。

調査では、「2人目の犠牲者」など、ほぼ同じ説明を繰り返す投稿に検証可能な出典が見当たらなかった。サンクトペテルブルクが封鎖されたと主張する拡散動画にも、対応する当局や報道機関の症例記録はなかった。広く共有されたことは、内容が正しい証拠にはならない。

「新型コロナの100倍致命的」という比較は、病原体、治療条件、対象集団の分母を混同する。ペストは細菌性の病気で、無治療の場合と抗菌薬を使える場合では死亡リスクが異なる。ある条件での割合を新型コロナの流行全体と比較することはできない。BBC は専門家の説明を引用し、世界的流行へ短絡するべきではないと述べたが、死因についてすべてのリスクを否定したわけでもない。

本号で確認できるのは、情報のつながりが途切れているという調査報道の指摘だ。死亡、調査、接触者の経過観察にはそれぞれ報道上の出典がある。一方、漏出、2人目の死者、遠方の都市封鎖、「100倍」という結論にはなお裏づけがない。4つの未確認情報を1つの確定した事件にまとめるのではなく、調査結果を追う必要がある。

出典・参考資料

本紙による編集

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